当たり前なこと〜警察官の不祥事を考える
先日、街を歩いていたところ、警察のパトカーの街頭マイクで
「警察官の還付金の権利がありますという言動は詐欺です。皆さん気をつけましょう」
一瞬体がビクッとした。
あの白黒の車で、頭上に赤いパトランプをぐるぐるさせながら
「警察官は詐欺です」
こいつは何を言うんだ。
しかし少し時間をおいて冷静になって考えると、決して警察官が詐欺をしたわけではないと、じわじわ理解してきた。
「還付金詐欺」の犯罪防止のお知らせか・・・
警察官もなかなか大変な仕事だ。
この前の深夜、ミニパトらしきものが、交差点で信号を間違えたようで、慌てて急ブレーキを踏んでいたという光景も見てしまった。
また、最近警察官が銃を使い同僚を殺害するとか、酒気帯び運転をしたり、スマホで女性のスカートの中身を写したといった事件が横行している
一般の方からして「どうしてこんなに警察官の不祥事が多いのか」とか「そんな警察官に取り締まりを受けたくない」という方がいるだろう。
ただ日本の警察は外国に比べてそんなにひどくないように思える。
外国ではワイロを受け取り犯罪をもみ消すだとか、事件が起こっても現場になかなか現れないといったことがあるらしい。
しかし最近の日本の警察の組織は内部的に少し崩れてきているように見える。
警察官は法を犯さない、というのは世の中「当たり前なこと」だと人々の心の中に刻み込まれている。
「警察官は人の役に立つお仕事だから絶対悪いことはしない」
「警察官の前に人間だ」という方もいる。
警察官も人間だからミスはする。
ミスはやむを得ない(許されないミスはあるが)
しかし警察官は国民を取り締まる側にいる。
その警察官が悪いことをするようでは、国民は取り締まれない。
「取り締まる資格がない」といった方がいいだろうか。
国民はスピード違反をし、警察官に取り締まりを受けた際、取り締まりを受けた国民は「警察官はこの前スピード違反をしたでしょ?」とは決して言えないのである。
「言い訳をするな」とか「ドライバーとしての自覚はあるのか」とか言われるだろう。
国民は警察官に対し、決して歯向かうことはできないのである。
いわば「強制的」に国民を取り締まることができるのである(この点でいうと税務署の税金の徴収に関しても同じことが言えるかと思う)
「強制的」に国民を取り締まることができる以上、やはり「警察官は悪いことが出来ない」ということが理解できるだろう。
あらためて警察には(中には一生懸命な方もおられると思うが)考えていただきたい。